東京中央銀行営業第二部次長の半沢は、巨額損失を出した老舗のホテルの再建を押し付けられる。おまけに、近々、金融庁検査が入るという噂が。金融庁には、史上最強の“ボスキャラ”が、手ぐすねひいて待ち構えている。一方、出向先で、執拗ないびりにあう近藤。また、精神のバランスを崩してしまうのか……。空前絶後の貧乏くじをひいた男たち。そのはずれくじを当りに変えるのは自分次第。絶対に負けられない男たちの闘いの結末は?!
胸がすくとはこのこと。どこの組織にでもいるであろう人間たちを、どこの組織にいるんだ?の半沢がばっさばっさと斬ってくれる。こういうビジネスマン、いたらいいなあ。
01/08/2008 Fri 21:03 | 読書
無職で病弱な弟と暮す50歳独身の姉。20年ぶりに田舎の実家に帰省したダメ男。じっちゃんと二人で生きる健気な中学生。人生がきらきらしないように、明日に期待し過ぎないように、静かにそーっと生きている彼らの人生を描き、温かな気持ちと深い共感を呼び起こす感動の物語。6年ぶり、待望の小説集にして最高傑作!
長かった、山本文緒という作家の作品を読めなくなって。
もう読めないのかと思った時期もあったけれど、こうして彼女の小説が読めることが嬉しい。
おかえりなさい。
やっぱり、彼女の居場所はここにあるんだ。
29/07/2008 Tue 23:24 | 読書
告発のとき
監督: ポール・ハギス
原案: マーク・ボール,ポール・ハギス
出演: トミー・リー・ジョーンズ ハンク・ディアフィールド
シャーリーズ・セロン エミリー・サンダース
スーザン・サランドン ジョアン・ディアフィールド
ジョナサン・タッカー マイク・ディアフィールド
ジェームズ・フランコ カーネリー大佐
フランシス・フィッシャー エヴィ
ジョシュ・ブローリン ブシュワルド所長
ジェイソン・パトリック カークランダー警部補
ジェイク・マクラフリン スペシャリスト、ゴードン・ボナー
メカッド・ブルックス スペシャリスト、エニス・ロング
ヴィクター・ウルフ ロバート・オーティス兵卒
「クラッシュ」のポール・ハギス監督が、イラク戦争から帰還した一人の兵士を巡る衝撃の実話を映画化したミステリー・ドラマ。帰還後間もなく無断離隊したとの連絡を受けた父親が、息子の汚名を拭うべく行方を捜す中で次第に浮かび上がる過酷な真実を描き出す。主演は「逃亡者」のトミー・リー・ジョーンズ、共演にシャーリーズ・セロンとスーザン・サランドン。
2004年11月1日、元軍警察のハンク・ディアフィールドのもとに、軍に所属する息子のマイクが行方不明だとの連絡が入る。軍人一家に生まれ、イラク戦争から帰還したばかりのマイクに限って無断離隊などあり得ないと確信するハンク。不安に駆られた彼は、息子の行方を捜すため基地のあるフォート・ラッドへ向かう。同じ隊の仲間に話を聞いても事情はさっぱり分からず、念のため地元警察にも相談してはみたものの、まともに取り上げてはもらえず途方に暮れる。そんな中、女性刑事エミリー・サンダースの協力を得て捜索を続けるハンクだったが、その矢先、マイクの焼死体が発見されたとの報せが届く。悲しみを乗り越え、真相究明のためエミリーと共に事件の捜査に乗り出すハンクだったが…。
重いです、メッセージも内容もずっしり。アメリカの人々がこれを観てどう思うのか知りたい。
27/07/2008 Sun 21:11 | 映画
幼馴染みと10年ぶりに再会した俺。かつて「学年有数のバカ」と呼ばれ、冴えないイジメられっ子だった彼女は、驚異の大変身を遂げていた。モテ服にさらさら大人ヘア、しかも、デキる女系。でも彼女、俺には計り知れない過去を抱えていて……切なくて可笑しくてふわふわ心温まる、大プッシュの新鋭が描く完全無欠の恋愛小説!
は?そんなオチ?
率直な感想です。いや、それはないだろう、いくらファンタジィでもさあ。
25/07/2008 Fri 23:21 | 読書
克己と彩は血の繋がりのない義理の姉弟。成人した今、克己の彩に対する感情は、姉以上のものになっていた。そんな中、彩の不倫相手が彼女の職場で急死する。助けを求められた克己は、彼女を守るため遺体の処理をするのだが……。克己の抑えられない破滅的な衝動、男性を受け入れられない彩の秘密。それぞれの心の闇を描く、衝撃の問題作。
衝撃というには、ひねりが足りないなあ。この著者への期待値が高すぎるのか、毎回同じような感想。2時間ドラマみたい、だと。まともに見たことがないくせに。
23/07/2008 Wed 23:01 | 読書
内装会社ココ・ファームを舞台に、平社員から社長まで、それぞれの日々の出来事をユーモアあふれる筆致で綴った連作短篇集。朝早くから呼び出しをかける施工先、無断欠勤するボンボン新入社員、アイデアが浮かぶと突っ走らずにはいられないデザイナー、交渉となると弱腰になる元DJの若手社員、古株の庶務女史の知られざる生活ほか、軽妙な描写のなかにじわりと沁みる、職場の物語を8篇収録。仕事って、会社って面白いところかもしれないと思わせてくれる新感覚"オシゴト系小説"。
この著者らしいタッチでキャラクタが大変に愛くるしい。カイシャの外の家庭なんかを描いていないところにも、好感。
20/07/2008 Sun 20:01 | 読書
第1回パピルス新人賞受賞作。
小学校の卒業式で起きた同級生の刺殺事件をきっかけに、団地という狭い住処から外に出られなくなった少年・渡会悟。悟は団地で友達を作り、恋をし、働き、団地の中だけで一生を過ごす決意する。だが月日が経つにつれ一人また一人と同級生は減っていき、最愛の恋人すらも彼の前を去ろうとしていた――。限られた狭い住処で生きようとした少年が、孤独と葛藤を引き受けながらも伸びやかに成長する姿を描く物語。
紛れもなく成長の物語。場所がたまたま団地だっただけだから。
18/07/2008 Fri 23:17 | 読書
LITTLE MISS SUNSHINE監督: ジョナサン・デイトン ,ヴァレリー・ファリス
出演:
グレッグ・キニア リチャード・フーヴァー
トニ・コレット シェリル・フーヴァー
スティーヴ・カレル フランク
アラン・アーキン グランパ
ポール・ダノ ドウェーン・フーヴァー
アビゲイル・ブレスリン オリーヴ・フーヴァー
崩壊寸前の“負け組”家族の再生の道のりを皮肉な笑いと感動で綴るハートフル・ロード・ムービー。サンダンス映画祭で評判を呼び、インディ作品としては異例の全米スマッシュ・ヒットを記録、大きな話題を集めた。監督は夫婦でもあるジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス。
アリゾナ州に住むフーヴァー一家は、家族それぞれに問題を抱え、崩壊寸前。パパのリチャードは独自の成功論を振りかざして“負け組”を否定し、長男ドウェーンはそんなパパに反抗して沈黙を続ける。9歳の妹オリーヴはとうてい無謀なミスコン優勝を夢見て、ヘロイン常習のグランパは勝手言いたい放題。さらにはそこへゲイで自殺未遂の伯父フランクまで加わる始末。ママ、シェリルの孤軍奮闘も虚しく家族はバラバラ。そんな時、オリーヴに念願の美少女コンテスト出場のチャンスが訪れる。そこで一家は旅費節約のため、オンボロのミニバスに家族全員で乗り込み、はるばる開催地のカリフォルニア目指して出発するのだった。だがその道中、彼らは各々の問題と直面してその現実と向き合う羽目になるなど、散々なドライブに。そして、一家に衝撃的な出来事が起きてしまう…。
笑ったなあ。
見事なまでにばらんばらんな家族が、珍奇でおかしなアクシデントと悲しい現実で、寄り添っていく。
ラストのダンスシーンは可笑しくて恥ずかしくて身が捩れたよ。
16/07/2008 Wed 23:49 | 映画
捻りのきいた短篇10編による推理作品集。 街の片隅で、ひっそりと暮らす人々に、ある日、忍び寄る、ほんの小さなボタンの掛け違いが、人を狂わせ、事件を引き起こす。人生の痛みと苦みを描く掌編10編。
テレビ局勤務の著者らしい作品が、いくつか。
あれ?デビュー作は面白く読んだ記憶があるのですが。ショートショート含め短編だからそうおもったのかしら?不服。
15/07/2008 Tue 19:41 | 読書
きっかけは隣家で起こった幼児殺人事件だった。その偶然が、どこにでもいそうな若夫婦が抱えるとてつもない秘密を暴き出す。取材に訪れた記者が探り当てた、 15年前の"ある事件"。長い歳月を経て、"被害者"と"加害者"を結びつけた残酷すぎる真実とは――。『悪人』を超える純度で、人の心に潜む「業」に迫った長編小説。
半ばで明かされる秘密により、この物語の深さと凄味がぐっと増します。そして人の業、決して奇異とは言い切れない、その恐怖。
13/07/2008 Sun 16:14 | 読書
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