ホームタウン/小路 幸也

ホームタウン
幻冬舎
小路 幸也(著)
札幌で働く柾人のもとへ、疎遠になっていた妹から手紙が届いた。結婚するという連絡に喜んだが、式間近になって妹と婚約者がほぼ同時に失踪。柾人はふたりを捜し出すため戻ることのなかった故郷へ向かう。

この著者は、一貫して性善説を前提に作品を生み出している、と感じる。暗い過去を背負いながら生きてゆく主人公と妹、周囲の人々、決して善人然としているわけではないのに、暖かく全体をくるむ空気。

30/06/2006 Fri 19:42 | 読書

Q.O.L./小路 幸也

Q.O.L.
集英社
小路 幸也(著)
殺し屋だったという父の遺言で、拳銃を昔の相棒に届けることになった龍哉。同行を申し出た同居人の光平とくるみには、その拳銃を使って「やりたいこと」があった。

タイトルは、QUARITY OF LIFE,そしてQUEST OF LOVE.
主人公三人の暗い過去、突発的な誘拐事件、ストーリィはご都合主義の感は否めないのだけど、テンポは良いし、彼等の独白は上滑りしないリアリティはあるし、突っ込まず引っかからず読めるのは小説には大事なこと。

30/06/2006 Fri 15:15 | 読書

てのひらの迷路/石田 衣良

てのひらの迷路
講談社
石田 衣良(著)
恋愛、小説、そして母との別れ。二年をかけて大切に書きつづった掌編小説集。

それぞれの作品に創作の端緒や裏話を語る前書きがあり、著者のパーソナルな面が表出している感じ。なのに小説として成立しているので作家として聡い、と思うのでありました。

29/06/2006 Thu 22:46 | 読書

ガール/奥田 英朗

ガール
講談社
奥田 英朗(著)
マドンナで40代の働く男性を描き、今回は30代半ばの働く女性たちを主人公にした短篇集。

声に出して笑える小説を書いてくれる数少ない作家、奥田氏は人間を描くことが巧いのだろう。
主人公は皆30代働く女性だけれど、脇を固める人間たち、会社や組織との関係や会話がとってもリアルで、可笑しさはいや増す。

28/06/2006 Wed 20:47 | 読書

銀河のワールドカップ/川端 裕人

銀河のワールドカップ
集英社
川端 裕人(著)
元プロサッカー選手の花島勝は、公園で見かけた三つ子の少年たちのサッカープレイに魅了され、小学生チーム桃山プレデターの監督に就任。個性豊かな面々が大会を勝ち進み、ついにはスペインでレアルと夢の対決に臨む!?

サッカー、知識も関心もないけれど、ワールドカップというものが開催されていることは知っている。
本書で擬えているらしい選手もルールも、プレイの名称も理解しているとは思えないが、小説を楽しむというのは、そういう体験。

27/06/2006 Tue 21:36 | 読書

金色の雨がふる/桐生 典子

金色の雨がふる
光文社
桐生 典子(著)
普段は日常の下に隠されている、心の底の不安と恐怖・悪意…。東京と足尾、現代と明治の時代を舞台に、ふた組の男女の運命的な出会いを通して描く、後悔から願いへの物語。

明治の足尾銅山における炭坑夫と芸者の恋物語はともかく、現代の二人の恋、それも男性のキャラクタに疑問符が消えることがないまま。"業"、"運命"というのが言わんとするところなのかもしれぬが、あんな男に惚れる女性にも、物語にもどうにも入り込めぬのであった。

27/06/2006 Tue 12:26 | 読書

ランチブッフェ/山田 宗樹

ランチブッフェ
小学館
山田 宗樹(著)
ランチでのひとときに浮び上がる女たちの人生模様を描いた表題作ほか、笑い・涙・恐怖・切なさ満載のオムニバス短編集。

些か展開が読めてしまうきらいはあれど、色んな味付けの施された短編集でありました。

26/06/2006 Mon 10:15 | 読書

MISSION: IMPOSSIBLE III/2006年 アメリカ

mi3.jpgM:i:III 日本語サイト
監督 J・J・エイブラムス
製作総指揮 ストラットン・レオポルド
原作 ブルース・ゲラー
脚本 J・J・エイブラムス 、アレックス・カーツマン 、ロベルト・オーチー
音楽 マイケル・ジアッキノ

出演 トム・クルーズ : イーサン・ハント
   フィリップ・シーモア・ホフマン : オーウェン・ディヴィアン
   ヴィング・レイムズ : ルーサー
   ローレンス・フィッシュバーン : ブラッセル
   マギー・Q :ゼーン
   ジョナサン・リース=マイヤーズ:デクラン
   ミシェル・モナハン:ジュリア
   サイモン・ペグ:ベンジー

シリィズ第3弾。公開は7月8日から。
ジョン・ウー監督のM:I-2 ミッション:インポッシブル2に比べると、いやに解りやすいストーリィと先の読める展開。敵の罠に落ち、前例のない衝撃的な計画に翻ろうされてしまう。イーサンは己との戦いを克服し、成功率0%の任務を成し遂げるため、バチカン、上海へと飛び廻る。
お金をたくさんかけたことだけは伝わります。

25/06/2006 Sun 21:55 | 映画

東京DOLL/石田 衣良

東京DOLL
講談社
石田 衣良(著)
マスター・オブ・ザ・ゲーム=MGと呼ばれる天才ゲームクリエイター。背中に濃紺の翼をもつ少女ヨリが彼の孤独を変えてゆく。

ひどいな、これは。著者の作品の片目を瞑って読んでいた悪い方が前面に出ている感じ。ブランドの羅列も舞台装置も登場人物も、"都会的"と思しき泡沫の想像の範囲内。

25/06/2006 Sun 08:49 | 読書

主婦と恋愛/藤野 千夜

主婦と恋愛
小学館
藤野 千夜(著)
偶然芽生えてしまった夫以外の男性への恋ごころを、優しく描いた恋愛小説。

タイトルから想像される、いわゆる不倫とは遠いところにある、淡くて甘くてなのに可笑しい、夫ではない男性へのむずむずとしたこころ模様。どろどろしていないのに地に足が着いているような。

24/06/2006 Sat 14:29 | 読書

そろそろくる/中島 たい子

そろそろくる
集英社
中島 たい子(著)
三十歳を過ぎたイラストレーターの主人公。仕事もちょっとうまくいかないが、癇癪、イライラ、過食、この状態って最悪。原因は…。PMSと折りあっていこうとする女性の恋をユーモラスに描く。

漢方小説もそうだったけれど、忙しすぎる女性への過度に過ぎないエール、でしょうか。登場人物もストーリィもまろやかで。

24/06/2006 Sat 14:28 | 読書

KING KONG/2005年 ニュージーランド・アメリカ

キング・コング 通常版
KING KONG
監督: ピーター・ジャクソン Peter Jackson
製作: ジャン・ブレンキン Jan Blenkin
キャロリン・カニンガム Carolynne Cunningham
ピーター・ジャクソン Peter Jackson
フラン・ウォルシュ Fran Walsh
原案: メリアン・C・クーパー Merian C. Cooper
エドガー・ウォレス Edgar Wallace
脚本: ピーター・ジャクソン Peter Jackson
フラン・ウォルシュ Fran Walsh
フィリッパ・ボウエン Philippa Boyens

出演: ナオミ・ワッツ Naomi Watts アン・ダロウ
ジャック・ブラック Jack Black カール・デナム
エイドリアン・ブロディ Adrien Brody ジャック・ドリスコル
トーマス・クレッチマン Thomas Kretschmann イングルホーン船長
コリン・ハンクス Colin Hanks プレストン
ジェイミー・ベル Jamie Bell ジミー
エヴァン・パーク Evan Parke ヘイズ
カイル・チャンドラー Kyle Chandler ブルース
アンディ・サーキス Andy Serkis キング・コング/コックのランピー
1933年に製作され、映画史に残る伝説的作品となったキング・コングを、ロード・オブ・ザ・リングシリーズのピーター・ジャクソン監督が現代版にリメイク。
1933年ニューヨーク。野心家の映画監督カール・デナムは、かつてない冒険映画を撮り、映画界をあっと言わせたいという野望を持っていた。ある日、脚本家のジャックと美しい新人女優アンを誘い、撮影クルーとともに航海に乗り出す。船が到着したのは、幻と呼ばれていた孤島(スカル・アイランド)だった。樹木がうっそうと生い茂る中で、島に生息する想像を絶する生き物たちを目撃する。

たとえ字幕がなかったとしても、堪能できるというのは、やはり凄いことなんだろう。映画としては長い188分、だれることのないスピード感、CGの乱発、カメラワーク。
感動はしないけれど、感心は、大いに。

24/06/2006 Sat 08:27 | 映画

ショージ君のALWAYS―東海林さだおが昭和を懐かしむ/東海林 さだお

ショージ君のALWAYS―東海林さだおが昭和を懐かしむ
集英社インターナショナル
東海林 さだお(著)
いた、いた。あった、あった。昭和の食べ物、モノ、ひと、場所。なぎら健壱氏との特別対談も収録。文庫本、単行本収録のエッセイを再編集。

名文家・東海林さだお氏の文章、読むたびに笑いながら感服する。その観察眼、着想、表現力、ユーモア、そして筆力。

22/06/2006 Thu 15:39 | 読書

動物園の鳥/坂木 司

動物園の鳥
東京創元社
坂木 司(著)
青空の卵仔羊の巣に続く、"ひきこもり探偵"シリィズ第三弾、完結巻。

シリィズ通して、著者が訴えていたのは、人と人との距離というもの。それはそれは純粋すぎるくらいに、照れ臭くなるくらいに真っ当な真っ向勝負。

19/06/2006 Mon 22:33 | 読書

沖で待つ/絲山 秋子

沖で待つ
文藝春秋
絲山 秋子(著)
仕事を通して結ばれた男女の信頼と友情を描く、第134回芥川賞受賞作の表題作と"勤労感謝の日"を収録。

直木賞候補になった逃亡くそたわけのほうが、面白さで言うと上であったとは思うけれど、淡々とそつなく、しかし巧妙。

19/06/2006 Mon 17:14 | 読書

男は敵、女はもっと敵/山本 幸久

男は敵、女はもっと敵
マガジンハウス
山本 幸久(著)
フリーの映画宣伝マン・高坂藍子36歳。長身、美貌、才覚で男をひきつけてきたが・・。結婚、離婚、不倫あり。その相手やその別れた妻などかかわった人たちが語る6つの連作小説。

この著者はどの作品も、地に足の着いたおかしみがあるなあ。この作品は主人公が女性だけに、平安寿子氏を髣髴とさせるものがありました。

18/06/2006 Sun 16:37 | 読書

一番遠くまで届く色

赤、橙、黄、緑、青、藍、紫。
一番遠くまで届くから、一日の終わりははこんな色。
大気が汚れているときほど、夕焼けは赤くなる。
 
 
アングルを考える暇を与えず、地球は廻る。
 
 
火星は太陽からの距離や大きさが地球と似ているけれど、空の見え方が地球とはちょうど反対、なんだってさ。


18/06/2006 Sun 14:44 |

ゴールデンタイム―続・嫌われ松子の一生/山田 宗樹

映画化もされた、嫌われ松子の一生の続編。本作は、松子さんの甥の笙、そして笙の元恋人の明日香、二人の人生を描く青春小説。

タイトルほど松子さんの影は主張しておらず、まったく別の物語として読んでも良いくらい。現代の若者が主人公の、さらさらとした感触のストーリィで、前作のような強烈なインパクトはなかった。
だからだから、読み進むうちに無理からなタイトルがあざとく感じて却って邪魔なくらいだよ。

17/06/2006 Sat 15:36 | 読書

激流/柴田 よしき

激流
徳間書店
柴田 よしき(著)
京都。中3の修学旅行でグループ行動中、小野田冬葉が失踪した。20年後それぞれの毎日を送るメンバーの元に過去の亡霊が姿を現す。

ボリュームがあるのにすいすいと読ませる、ストーリィテーリングの上手い著者の妙技。途方もない物語かと構えていただけに、クライマックスはあっけないけれど。

15/06/2006 Thu 08:33 | 読書

風に舞いあがるビニールシート/森 絵都

風に舞いあがるビニールシート
文藝春秋
森 絵都(著)
愛しぬくことも愛されぬくこともできなかった日々を、今日も思っている。大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語。

上手い、そして巧い。さすがだよ。どのエピソードも唸らされる。人間のこころの、ある瞬間の切り取り方、詳らかにしてゆくプロセス。
"市井に生きる人々を描く"なんてよくあるフレーズも、期待し予想されるクライマックスへのストーリィも、森氏にかかると、こんなにも読み手の心を掴み揺さぶり震えさせるものになる。

14/06/2006 Wed 16:56 | 読書

HEARTBEAT/小路 幸也

HEARTBEAT
東京創元社
小路 幸也(著)
10年前の約束を果たすためニューヨークから帰国した青年と、母を失った名家の少年。ふたりが出会うとき浮かび上がる、意外な構図と清冽な余韻。暗闇の中から帰還した青年の、約束と再会の物語。

終始爽やかな風が吹き抜けるような感触、ミステリィとしてよりも、人間ドラマとして。葉桜の季節に君を想うということ的な映像化不能のオチでさえも。

13/06/2006 Tue 19:29 | 読書

きいろいゾウ/西 加奈子

きいろいゾウ
小学館
西 加奈子(著)
その昔。少女は、病室できいろいゾウと出会った。青年は、飛ばない鳥を背中に刻んだ。月日は流れ、都会に住む一組の若い夫婦が、田舎の村にやってきた。妻の名前は、妻利愛子。夫の名前は武辜歩。ツマ、ムコさんと呼び合う、仲のよいふたりだった。

ああ、これはメルヘン、御伽噺、だろう?
不思議ちゃんで病持ちのツマに、忘れられぬ恋人(それも心の壊れた!)の過去に思い悩むムコ、田舎の暮らし。
さくらと近似形を描く後半から繰り出される暗いエピソードとふたりの危機。

そして前作同様、描きたいことは解るのに、首を傾げては戸惑い続ける、愛の奔流が。

13/06/2006 Tue 15:05 | 読書

アコギなのかリッパなのか/畠中 恵

アコギなのかリッパなのか
実業之日本社
畠中 恵(著)
昔は不良だった事務員が、元大物代議士のもとに持ち込まれる陳情、難題、要望から、その裏にある日常の謎を解決する現代ミステリィ。

荒筋から想像するより、タイトルにより近い印象。戯画的な軽さが良いのではないだろうか。

12/06/2006 Mon 19:07 | 読書

河畔に標なく/船戸 与一

河畔に標なく
集英社
船戸 与一(著)
あんな取材旅行で生まれた作品。

軍事政権下のミャンマーで繰り広げられる、200万ドル争奪戦。裏切りの夜を生き抜き、この国を“永住の地”とし得るのは誰か?ミャンマー山岳地帯に200万ドルを積んだヘリが墜落。同じ頃、脱獄犯もこの一帯に逃げこんだという。情報を得て、密林に足を踏み入れる男たち。その胸にあるのはビジネス、民族独立の悲願、己の保身。逃亡と追跡の果てに、それぞれが手に入れたものは―。

それぞれ民族も立場も異なる五人の男たち、彼等の業と欲望の底知れなさ、破滅と絶望、抗えない力への無常。

10/06/2006 Sat 16:36 | 読書

終末のフール/伊坂 幸太郎

終末のフール
集英社
伊坂 幸太郎(著)
「八年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて五年後。犯罪がはびこり、秩序は崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は、いかにそれぞれの人生を送るのか、を描いた連作短編集。

"鋼鉄のウール"のボクサーの台詞。
明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?
あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?
明日だろうと十年後だろうと百年後だろうと、人は必ず死ぬ。そのくらいしか、確実なことはないのに。

09/06/2006 Fri 12:50 | 読書

ミャンマーの柳生一族/高野 秀行

ミャンマーの柳生一族
集英社
高野 秀行(著)
早稲田大学探検部の先輩、船戸与一氏と取材旅行に出かけたミャンマー。しかし軍事政権はこの二人の行動を疑い、江戸幕府のために暗躍した柳生一族にも似た軍情報部を同行させる。

あはは、良いな、これは。
著者の辺境観と発想のセンスに笑いながら羨望。柳生一族の人間臭さ、船戸氏の傍若無人ぶりが、また堪らない。
河畔に標なく読まなくては。

08/06/2006 Thu 15:03 | 読書

そして今はだれも/青井 夏海

そして今はだれも
双葉社
青井 夏海(著)
伝統あるお嬢様学校では退学者が続出しその手がかりを生徒たちが追う。次々飛び出す名推理と、若さ溢れる友情の力で、ついに見えてきた驚くべき真実とは。

07/06/2006 Wed 22:30 | 読書

関西国際空港

水無月の夕間暮れ。

見送りでも出迎えでもなく、到着でも、もちろんなくて、
悔しいことに出発でさえないのに、関西国際空港
のーすかうえすとか

近いうち、来るときはエアチケット持ってきます。

07/06/2006 Wed 15:38 |

バッド・トラップ/堂場 瞬一

バッド・トラップ
幻冬舎
堂場 瞬一(著)
1992年、ロス暴動の最中、強奪され闇に消えた秘宝ケツァルコアトル像が日本に秘匿されているという情報を入手した詐欺師・リュウは、元傭兵・御手洗と偽造専門家・彩を率い、幾重にも罠を張り巡らせながら秘宝を狙うが…。

キャラクタといいストーリィといい、戯画的、であります。

05/06/2006 Mon 19:47 | 読書

ママの狙撃銃/荻原 浩

ママの狙撃銃
双葉社
荻原 浩(著)
ふたりの子供をもつ専業主婦の41歳の曜子、彼女は実はスーパースナイパーだった。その事実をひた隠しにして生きている彼女に「もう一度、仕事をしてみないか」という電話がかかってくる。

日常の生活の些細な描写が、かつての狙撃訓練とクロスオーバーするくだりが、現実が遠く離れそして近付く距離感の表現が、すごい。

04/06/2006 Sun 13:39 | 読書

仔羊の巣/坂木 司

仔羊の巣
東京創元社
坂木 司(著)
青空の卵に続く、"ひきこもり探偵"シリィズ第二弾。
ひきこもりの青年、鳥井真一は、親友の坂木司が持ち込む謎の解答を求められることによって徐々に外に出ざるを得なくなり、それに伴って様々な人たちとの交流の輪が広がっていく。

切れない糸の時も思ったけれど、この著者は描く人間たちに暖かい視線で見守っているようで、鳥井がどんなに理不尽な暴言を吐こうが、ぎすぎすした空気がまるでしない。

03/06/2006 Sat 20:13 | 読書

Presents/角田 光代

Presents
双葉社
角田 光代(著)
女性が一生のうちにもらう贈り物をテーマにした12の物語。イラストレーター・松尾たいこ氏のイラストと共に綴られる短編集。

贈り物それ自体より、それがもたらす時間、記憶、人との関係性。ひとつひとつのストーリィが、なんてことない風を装いながら、じんわり染み入ってくるのです。想いを文章という形にしてもらった、そんなセンテンスがたくさん。

02/06/2006 Fri 22:47 | 読書

the TEAM/井上 夢人

the TEAM
集英社
井上 夢人(著)
盲目で難聴の人気霊導師、能城あや子と、百発百中の彼女の霊視を支える仲間たち。過去の事件の真相や、不思議な現象の真実を次から次へと暴き出すユーモアミステリィ集。

短編のそれぞれにちゃんとオチがあり、尚且つ連鎖してゆき、設定の面白さとテンポの良さ、するする読める。

01/06/2006 Thu 19:09 | 読書

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arroyo

音楽聴いて映画を観たらお気に入りの本を持って、知らない土地へ行ってみよう。