陽気なギャングが地球を回すの続編。
ロマンはここか?成瀬、響野、雪子、久遠、夫々四人が第一章で堪能でき、第二章以降でそれらのエピソードが絡み合う、著者お得意のストーリィ展開。前作同様、台詞回しの妙とキャラクタの愛くるしさ。伊坂氏の繰り広げるエンタテインメントに浸かる、笑う。
31/05/2006 Wed 19:45 | 読書
ジェネオン エンタテインメント
監督 : Johan Kramer ヨハン・クレイマー
製作 : Jacqueline Kouwenberg ジャクリーン・クウェンバーグ
脚本 : Johan Kramer ヨハン・クレイマー
撮影 : Lex Brand レックス・ブランド
音楽 : Marcel Walvisch マーセル・ワルヴィッシュ
編集 : Jonathan Griffith ジョナサン・グリフィス
キャスト : Dinesh Chhetri ディニッシュ・チェトリ
Ottley Laborde オットリー・ラボーデ
Passang Tshering パサン・ツェリン
Pops Morris ポップス・モリス
Charles Thompson チャールズ・トンプソン
Wangay Dorji ワンゲイ・ドルジ
THE OTHER FINAL アザー・ファイナル オフィシャルサイトFIFAワールドカップ決勝戦が行われた2002年6月30日、アジアの別の場所で行われた"もうひとつの決勝戦"、FIFAランキング202位のブータンと203位のモントセラトによる最下位決定戦。FIFA公認の正式試合、その準備から試合までを追ったドキュメンタリーを試合前から追ったドキュメンタリィ映画。
サッカーにさしたる興味はない、まともな知識さえないから関心も寄せようがない。
なのに、気付くとエンドロールになっていた。
海抜2000メートルを越えるヒマラヤ高地にあるチベット仏教の国。
カリブ海の火山島だけが領土で火山の被害にもたびたび遭う小さな島国。
常にスカのリズムを口ずさむ黒人たちと民族衣装"ゴ"をまとってボールを追いかけ回すブータンの子供たち。
雑草の生えたグラウンドは鍬で整備、試合中に野犬が闊歩。
二国の国民性がどこか近しく思えて、対立している筈なのにとてもほのぼのとして観えた。
今年ドイツで開幕なんですね、彼等はどうしているのかな。
サッカー、興味はないんだが。
29/05/2006 Mon 16:42 | 映画
期せずして
東京創元社ミステリ・フロンティアが続く。
既読の
インディゴの夜に続く、連作短編集第2弾。ストリートで起こるさまざまな事件に、渋谷のホストクラブclub indigoのホストたちが挑む。
前作同様、テンポといい、キャラクタといい、安定していて読むのが大変に楽。
28/05/2006 Sun 20:46 | 読書
家族を助けるため燃え盛る家に飛び込み、そのまま正哉は帰ってこなかった。親友をしに追いやった放火犯の正体を必死に追う夏貴がつかんだ恐るべき真実とは?著者初の現代小説、のミステリィ。
ファンタジックな要素が多分に強いストーリィだが、前半と後半で相棒が変わってしまうテンポの良さと、あっけらかんと、しかしやたらと人が死ぬのはどうかと思う。
27/05/2006 Sat 22:26 | 読書
犬捜し専門の仕事を始めたはずなのに、依頼は失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、ふたつはなぜか微妙にクロスして…。いったいこの事件の全体像は?
ストーリィもさることながら、紺屋と押しかけ助手のハンペーこと半田平吉のキャラクタが、良い。ハードボイルドな語り口とユーモア。シリィズ化は期待。
26/05/2006 Fri 17:53 | 読書
私立の男子中学に通う夕陽、24にしては幼く見える雪枝、15で雪枝に拾われて4年になる聡。不安と希望の間で揺れる、三人の物語。
淡白な文章の中に鏤められたちりちり、ひりひり。こころの中の厄介な自意識、あるいはそれに近いような、もやもや、いらいら。
25/05/2006 Thu 21:02 | 読書
2002年の第1回"このミステリーがすごい!"大賞優秀賞受賞作。湘南の海を舞台にした海洋サスペンス。
スクーバダイビングと出逢うことで17歳の主人公が生きる道を見出す前半から、後半は、ヒト再生研究など次々に疑惑が沸き起り大掛かりになってゆく。海の描写は絵画的に美しく、ストーリィもちょっと大風呂敷な気もすれど、とても丁寧で端正な印象。
二人称記述はいわゆる、叙述トリックだったんですな。
23/05/2006 Tue 18:36 | 読書
都立水商(おみずしょう)!で笑い、
小森課長の優雅な日々でブラックでダークなユーモアを噛み締めた。本作は都立水商ラインの作品。
引退した元力士たちの再就職先として設立された"ドスコイ警備保障"。笑いあり涙あり、痛快で荒唐無稽なサクセスストーリィ。
展開はかなり調子良すぎですが、戯画的に楽しめる、オーケーさ。
23/05/2006 Tue 12:14 | 読書
アンティーク店フラココ屋の二階に身一つで転がり込んだ"僕"の人生の春休みのような日々を綴る連作短篇集。
物は古びることで価値をまとうけど、ヒトはナマモノだからね
骨董品に囲まれて物の価値が転倒していっても、ヒトは自身が転倒しなくちゃ磨きがかからない、のかな。
20/05/2006 Sat 17:29 | 読書
東京郊外の"まほろ市"を舞台に、便利屋多田と同級生の居候、行天春彦が便利屋家業に奔走する物語。
著者お得意の男二人組。行天のキャラクタ、科白、行動、戯画的に過ぎるきらいもあれど、良い。引き摺られる多田のこころの再生プロセスがまた効く。装丁もよくできているなあ。
20/05/2006 Sat 15:59 | 読書
チャーリーとチョコレート工場監督: ティム・バートン Tim Burton
製作: ブラッド・グレイ Brad Grey
リチャード・D・ザナック Richard D. Zanuck
原作: ロアルド・ダール Roald Dahl "チョコレート工場の秘密"
脚本: ジョン・オーガスト John August
音楽: ダニー・エルフマン Danny Elfman
ナレーション: ジェフリー・ホールダー Geoffrey Holder
出演: ジョニー・デップ Johnny Depp ウィリー・ウォンカ
フレディ・ハイモア Freddie Highmore チャーリー・バケット
デヴィッド・ケリー David Kelly ジョーじいちゃん
ヘレナ・ボナム=カーター Helena Bonham Carter バケット夫人
ノア・テイラー Noah Taylor バケット氏
ミッシー・パイル Missi Pyle ボーレガード夫人
ジェームズ・フォックス James Fox ソルト氏
ディープ・ロイ Deep Roy ウンパ・ルンパ
クリストファー・リー Christopher Lee ドクター・ウォンカ
アダム・ゴドリー Adam Godley ティービー氏
アンナソフィア・ロブ Annasophia Robb バイオレット・ボーレガード
ジュリア・ウィンター Julia Winter ベルーカ・ソルト
ジョーダン・フライ Jordan Fry マイク・ティービー
ロアルド・ダールの世界的ロングセラー児童書"チョコレート工場の秘密"を、1971年のジーン・ワイルダー主演
夢のチョコレート工場に続き二度目の映画化。
わくわくして楽しくてチョコレートが食べたくなる、映画ってそういうものだね。ウンパ・ルンパの活躍に感嘆。
19/05/2006 Fri 08:42 | 映画
第18回小説すばる新人賞受賞作品。
気が付けば他人のファッションチェックまでしている完璧主義者の姉。何事もそつなくこなすが熱くなれない"いい子"な弟。どこかが行き過ぎで、何かが足りない姉弟の物語。
老犬ハルが居るせいか、先日読んだ
さくらを思い出したけれど、それよりずっとライト。文章は色々と違和感を覚えるものの、装丁はラヴリィ。
16/05/2006 Tue 19:14 | 読書
雪深い町で育った姉妹。姉が中学時代に淡い想いを抱いていたクラスメートと妹が婚約したことを発端に、2人の心の溝は広がっていった。北緯四十三度の街、札幌を舞台に、姉妹の心の成長と和解を描いた物語。
デビュウ作から一貫して、奇麗ごとを奇麗ごととして上品に、それも嫌味なく描いているものだと思うのは、筆者が信じているからかな。
14/05/2006 Sun 16:21 | 読書
"国家主義カースト制"によって超管理国家となった2075年の日本国・東京。住み慣れた家を政府の策略により追われた斎藤家の家長・総一郎は、政府の汚いやり方に怒り心頭。家族を守るために核弾頭を手に立ち上がる。
全体的にどたばたしていて色管理社会や家父長制度、女性の居所などへの風刺がまぶされたおかしみが漂う。奮闘する家長は哀れに思え、遺伝子操作で急速に成長する小夜子がヒロインか。
13/05/2006 Sat 13:31 | 読書
クラスで八番目にカワイイ私(山田香な子、小5)と、深夜ラジオ好きでマユゲの太いコーモリ(小森裕樹、小5)の"可笑しくて切ない初恋未満の物語"。
なんてことないストーリィなのに、こういうお話のスイートサワーな感じはとても好ましい。登場人物の誰もが愛らしいというのがこの著者の特徴なのかもしれない。
そう、佐藤多佳子氏
黄色い目の魚を思い出しました。
11/05/2006 Thu 11:22 | 読書
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
監督: ロン・ハワード Ron Howard
製作: ブライアン・グレイザー Brian Grazer
ロン・ハワード Ron Howard
ペニー・マーシャル Penny Marshall
製作総指揮: トッド・ハロウェル Todd Hallowell
原案: クリフ・ホリングワース Cliff Hollingsworth
脚本: アキヴァ・ゴールズマン Akiva Goldsman
クリフ・ホリングワース Cliff Hollingsworth
撮影: サルヴァトーレ・トチノ Salvatore Totino
出演: ラッセル・クロウ Russell Crowe ジム・ブラドック
レネー・ゼルウィガー Renee Zellweger メイ・ブラドック
ポール・ジアマッティ Paul Giamatti ジョー・グールド
クレイグ・ビアーコ Craig Bierko マックス・ビア
ブルース・マッギル Bruce McGill ジミー・ジョンストン
パディ・コンシダイン Paddy Considine マイク・ウィルソン
コナー・プライス Connor Price ジェイ・ブラドック
アリエル・ウォーラー Ariel Waller ローズマリー・ブラドック
パトリック・ルイス Patrick Louis ハワード・ブラドック
ロン・カナダ Ron Canada ジョー・ジャネット
デヴィッド・ヒューバンド David Huband フォード・ボンド
ローズマリー・デウィット Rosemarie DeWitt サラ・ウィルソン
リンダ・カッシュ Linda Kash ルシール・グールド
ニコラス・キャンベル Nicholas Campbell スポーティ・ルイス
シンデレラマン公式サイト奇跡的な復帰を成し遂げ、"シンデレラマン"と呼ばれた伝説のボクサー、ジム・ブラドックと家族との絆を、実話に基づいて映画化。
家族のために生活の糧のために闘う。アメリカの大恐慌時代に彼が人々に勇気と感動を与えたこと、良い意味で衒いなくストレートに届くそのメッセージが清々しくさえある。
ラッセル・クロウの熱演もさることながら特典映像の当時の試合に瞠目。
11/05/2006 Thu 08:37 | 映画
ショート・ショート五編を含む九編の短編集。Gシリィズ、Vシリィズのキャラクタも登場。
07/05/2006 Sun 17:03 | 読書
ワイルド・ソウル以来、三年ぶりの書き下ろし。
凄絶な少年時代を過ごしながらも、シンジケートのボスにまで上りつめた日系コロンビア二世のリキ・コバヤシ・ガルシア。この日常に馴染めずも生きる、元刑事・若槻妙子。リキなしには生きていけない元浮浪児・カーサ。組織の中で歪み、すり潰されていく妙子の元情夫であり刑事の武田。ラティーノの殺し屋・パパリトとパト―。彼等の凄絶な愛憎、そして生と死を描く。
著者曰く
"生れ落ちた世界に安住の地を見出せず、あがき、さまよい、蠢き、その絶望の世界を生き抜くために、次第に人格を現実から乖離させていった人間たちの物語です。でも、現実の世界は、時には静謐に、時には美しく、時には無慈悲に、いつも彼らを包んでいる。"
そんな世界で生きる彼らの心の"うつろい"を描いた作品。
心の襞をめくられるような、居心地の悪さと共感と溜息ともどかしさ。
ラストシーンの切なさ、と同時に安堵する厳しさ。
ラティーノの明るさに救われる。
06/05/2006 Sat 13:05 | 読書
冬に来た依頼人の続編。三十過ぎたしがない調査員・桜庭秀彰のもとに、依頼が舞い込んだ。誰にも頼らず、誰も信じず、姿を消した少女と調査員の絶体絶命の逃亡劇。
ペーパーバックライターを自認する著者の、ハードボイルドワールド。
05/05/2006 Fri 21:38 | 読書
本当に、屋根より高いですね、甍の波は絶えつつありますが。

古代、日本では子供が生まれると、長い竿を家の前に立てていた。神が天から伝い下りて来て子供を守ると信じられていたから。他の家よりも早く神の目に留まるよう、様々な色の布を竿の先端につけるようになる。これが五色の吹流しの原型。
封建時代、武家では男児誕生を祝い菖蒲などで作った兜などを飾ったり、家紋の入った指物や吹流しを戸外に立てたりしていた。江戸時代になり、経済的に豊かになった商人が我が子の成長と出世を願い、鯉幟を五色の吹流しと共に立てるようになり、それが庶民の間に広まった。

"鯉"は中国の故事に由来している。中国では、"鯉は黄河上流の竜門の急流を登り竜になる(登竜門)"と信じられており、立身出世のシンボルとされている。
おお、確かに文部省唱歌鯉のぼり(作詞者不詳、作曲・弘田龍太郎、1914(大正3年) )の三番の歌詞は
百瀬の滝を 登りなば
たちまち竜に なりぬべき
わが身に似よや
男子(おのこご)と
空に躍るや 鯉のぼり
となっている。皐月の空の下に泳ぐなんて、池の中でぱくぱくやっている鯉たちからは想像もつかないほど大らかではありませんか。鯉幟は皐幟(さつきのぼり)とも言うそうです。
05/05/2006 Fri 14:09 | 旅
2003年第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。
基本料金も通話料も無料のプロバイダと契約するや、高校生の翔矢と雪乃に続発する奇怪な事件。青春アクションホラー、って無理無理なくくりで。
01/05/2006 Mon 21:20 | 読書
独身で働き続け48歳となった叔母。その家に家事一切を引き受ける条件で家賃なしで同居することになった24歳フリーターのるかが、理想と現実のはざまで揺れ動くサバイバルライフ。
叔母はいつもの平氏のキャラクタだが、主人公のるかが何事にも受動的で、彼女が成長してゆくさまが微笑ましい。叔母が彼女に説教しているシーンや科白、脇を固める人物のおかしみ。
01/05/2006 Mon 08:11 | 読書
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