旅行をしまくりたくてサラリーマンを辞めた。ベトナムの盆栽を考察し、タイのオカマに狙われる。変なもの探して、アジアを彷徨う。
1997年だから10年以上前のタマキング。
読むたびにこの著者の文才には唸ります、笑います。旅も国も世界もその人のフィルターで当たり前だけどがらりと変わる。
17/08/2008 Sun 21:03 | 読書
ささいで、そして艶めかしい、日常の営み。人の気持ちが動くとき、人生が少しだけ変わるとき、傍らにある料理と、それを食べる人々の心の機微を描いた珠玉の短編集。食べるという日常の営みが垣間見せる、エロティックで色濃い生の姿。
9つの作品集ですが、なかでも際立っていたのが「煮こごり」。31年間愛していた男が、女に残した虚しさとそれ以上の何か。男と女の間には一体どれくらいの幅と深さの溝があるのか、ないのかと。
17/08/2008 Sun 19:56 | 読書
銀座交番、桜田門、鎌倉新宿ライナー、二階建てバス……。都内の各所で爆弾事件が発生する。犯人の要求は2000人の死者を出した“宇宙真理の会地下鉄爆破テロ事件”の首謀者・御厨徹の釈放だった。犯人の代理人となり、警視庁との「交渉人」に指名されたのは、広報課の警部・遠野麻衣子。限られた時間の中で、真犯人を突き止め、爆弾を発見し、東京を救うことはできるのか? 読み出したら止まらない、傑作サスペンス。
交渉人がさらにスケールの大きな犯人を相手に戻ってきました。前作以上に筆致に勢いがあり突っ込みどころをばったばったと薙ぎ倒して読ませてくれます。
16/08/2008 Sat 20:02 | 読書
現職の総理大臣が急逝し大混乱の世間をよそに、美人ニュースキャスターの姿に煩悶する木野塚氏。
些細な事件を解決し、糊口をしのぐ日々だったが、突然ケニアから桃世が帰ってきたかと思うと、オタク男の奇妙な相談をはじめ急な依頼が相次ぐ。
それらが、なんとあこがれの大事件に繋がって―。
桃世とともに木野塚氏は今日も行く。
ユーモア・ハートボイルド長編、初文庫化。
かるーく読み始めたら、あれよあれよとどんでもない展開になりました。木野塚氏のキャラクタもちょっと痛いときもあったなあ。あとがきで著者自ら「ちょっと調子に乗りすぎた」と言われているように、風呂敷が大きすぎるとは思うけれど。面白くなくはないから、もっとセーブしたら良いのに。
14/08/2008 Thu 16:20 | 読書
当てのない漂流の果てにたどり着く場所は? 他人とはうまくつきあえない、幼い頃から自分に自信がない女性がたどり着いたのは、北関東の町。ラジオの電波を通じて感じる見えない人々の温度。
短いのですが、気になって気になって気になって。
主人公の鬱屈がもっと知りたくなりました。
11/08/2008 Mon 23:04 | 読書
さっきまで元気だった陽介が目の前で死んだ。愛犬はなぜ暴走したのか? 飄然たるユーモアと痛切なアイロニー。青春ミステリー傑作。
後半、張られた伏線が気持ち良いほどに回収されていきます。そしてラストのびっくりの仕掛け。
素直に楽しめました。
10/08/2008 Sun 15:15 | 読書
南口の「さかえ通り」商店街で、実家のスナックを手伝うバツイチ男。元妻が入院したため、離婚以来会っていなかった思春期の娘を預かることに。だがなかなか親子の距離は縮まらず、それどころか娘に手をあげてしまう…。
家族の物語であります。どんなに凸凹でも、こういう道があるんだなあ。些か人情ものよりですが、楽しく読みました。
08/08/2008 Fri 23:59 | 読書
東京中央銀行営業第二部次長の半沢は、巨額損失を出した老舗のホテルの再建を押し付けられる。おまけに、近々、金融庁検査が入るという噂が。金融庁には、史上最強の“ボスキャラ”が、手ぐすねひいて待ち構えている。一方、出向先で、執拗ないびりにあう近藤。また、精神のバランスを崩してしまうのか……。空前絶後の貧乏くじをひいた男たち。そのはずれくじを当りに変えるのは自分次第。絶対に負けられない男たちの闘いの結末は?!
胸がすくとはこのこと。どこの組織にでもいるであろう人間たちを、どこの組織にいるんだ?の半沢がばっさばっさと斬ってくれる。こういうビジネスマン、いたらいいなあ。
01/08/2008 Fri 21:03 | 読書
無職で病弱な弟と暮す50歳独身の姉。20年ぶりに田舎の実家に帰省したダメ男。じっちゃんと二人で生きる健気な中学生。人生がきらきらしないように、明日に期待し過ぎないように、静かにそーっと生きている彼らの人生を描き、温かな気持ちと深い共感を呼び起こす感動の物語。6年ぶり、待望の小説集にして最高傑作!
長かった、山本文緒という作家の作品を読めなくなって。
もう読めないのかと思った時期もあったけれど、こうして彼女の小説が読めることが嬉しい。
おかえりなさい。
やっぱり、彼女の居場所はここにあるんだ。
29/07/2008 Tue 23:24 | 読書
幼馴染みと10年ぶりに再会した俺。かつて「学年有数のバカ」と呼ばれ、冴えないイジメられっ子だった彼女は、驚異の大変身を遂げていた。モテ服にさらさら大人ヘア、しかも、デキる女系。でも彼女、俺には計り知れない過去を抱えていて……切なくて可笑しくてふわふわ心温まる、大プッシュの新鋭が描く完全無欠の恋愛小説!
は?そんなオチ?
率直な感想です。いや、それはないだろう、いくらファンタジィでもさあ。
25/07/2008 Fri 23:21 | 読書
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